いつかは結婚するはずと思いながら、気づけば独身──。「仕事に生きる」「1人を謳歌する」と決めたわけでもなく、たまたま独身という男女は少なくありません。
結婚してもしなくても自由、そんな時代になりましたが、それでもやっぱり恋愛・結婚については、迷いも多く──。そんな男女に、ライターの松永怜さんがその“胸の内”を聞いていきます。
芯が通っている彼女にひかれて
親しみやすい笑顔と柔らかい物腰。今回取材に応じてくれた吉村さん(仮名・40代前半)は、身長約170㎝の中肉中背、爽やかなストライプ柄のシャツを着て登場してくれた。
吉村さんは、実家の一軒家で母親と2人暮らし。今まで実家を出るタイミングは何度かあったが、祖父や父の介護を母親に任せていたこともあって、1人暮らしの経験がないまま今に至るという。
趣味は、読書に電子ピアノ。パソコンは秋葉原でパーツをそろえ、自らパソコンを組み立てるほどハマっていた時期もあったそうだ。
仕事は、食料品を扱う業者の事務。専門学校を卒業してから約20年間、転職することなく1つの会社で働いている。
そんな吉村さんは、結婚願望はあったものの「結果的に独身」というひとり。
30代のときに6年間真剣に交際した女性と別れた後、結婚相談所に通おうか迷ったまま、今に至るという。彼女と一緒にいるだけで楽しくて、一途に1人の女性と向き合ってきたつもりだったが、最後は別々の道に進んだのはなぜか。
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