「相談されたい男」40代の彼が今も独身でいる理由 彼女と6年間付き合っても消えなかった不安

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お相手は30代前半のときに知り合った由利さん(仮名)。吉村さんより7歳年上で、当時40代前半。吉村さんの職場の別部署に、中途入社してきた。由利さんの人柄について聞くと「明るくてちょっと強気。それに芯が通っている人でした。ただ、仕事も家のことも一生懸命で、ときどき自分のキャパシティーを超えるほど、少し頑張りすぎるような面もありました」。

実は2人が出会った当時、由利さんはまだ既婚者だった。由利さんは結婚して半年足らずで夫の浮気が発覚。その後もけんかが絶えず、家庭内別居は3年目になっていたという。夫は家賃、光熱費のみ負担。そのほかの生活費や2人の小学生の子どもの世話は、すべて由利さんが担っていた。すでに食事も洗濯も別で、夫婦の会話もない。そんな状態でもすぐに離婚しなかったのは、収入の不安、子どもを片親にさせたくないとの思いからだそうだ。

頼られる幸せ

吉村さんと由利さんが初めて会話を交わしたのは、職場の飲み会だった。すっかり意気投合した2人は、すぐに個人的に飲みに行く仲に。次第に、由利さんが仕事や家庭の愚痴をこぼすようになると、吉村さんが相談役となり、気づけば男女の付き合いが始まった。

「彼女が僕を頼ってくれたことがうれしくて。彼女のプライベートの話まで相談してくれて、それに対して助言ができる。自分が役に立てている満足感を感じました」

ちなみに吉村さんの恋愛は、ほぼ相手からの相談から始まってきたそうだ。人から頼られるのが大好き。相談されることで自分の存在価値を感じる。むしろ、悩みを相談してこない女性と付き合うという概念がないのだそうだ。共依存は望まないが、頼られたら全力でサポートに回るという。

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