「相談されたい男」40代の彼が今も独身でいる理由 彼女と6年間付き合っても消えなかった不安

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結局、6年間由利さんと付き合ったものの、つねに不安と隣り合わせだったと吉村さんは言う。

「なんて言うかな……、今思えば、誰と付き合ってもいつも不安でした。ここまで話したから言っちゃうと、僕の承認欲求が満たされるのは、相手が体を許してくれる瞬間だけなんです。その瞬間だけ、すべて僕に身も心も委ねてくれる。そんな安心感で満たされるんです」

由利さんとの恋愛を振り返ると、「承認欲求が強すぎたし、一途すぎた。それに、相手を待ちすぎました。プロポーズを断られても、いつまで待つとか期限を決めておけばよかったと思います。結果的にダラダラと付き合って、歳月だけ経ってしまいました」。

結婚に至るかどうかは、タイミングとバランス

今後について聞くと、結婚願望はあると語る。

「相手が20代30代はさすがにファンタジーだろうし。おじさん好きの人もいるだろうけど、自分にそれに見合う収入がないとね。結婚紹介所も考えますが、自分の年齢を考えると絶望的でしょうね。でも、やらないよりは動いたほうがいいし、ダメならダメで諦めがつくかもしれない。タイプ的には今まで仕事ばかりやってきたようなバリキャリの女性で、気づいたらこんな歳になっちゃった人。結局僕は、手のひらで転がされているような環境が心地よいんだと思います」

結局のところ、結婚に至るかどうかは、タイミングとバランスなのかもしれない。彼女だけにひたすらぞっこんの吉村さんと、あくまで子どもが第一の彼女。支えあえる関係ではあったのだろうが、ぴったりとまではかみ合うことがなかった。そんなケースなのかもしれない。

過去を振り返りながら自己分析をし、今後の未来に向けて語る吉村さん。過去は変えられないが、過去の景色や生かし方は変えられるかもしれない。そう思いながら吉村さんの幸せを願った。

松永 怜 ライター

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まつなが れい / Rei Matsunaga

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。 好きな場所は甲子園と神宮球場。地方大会から高校野球の応援に行くことも。そのほかライブ鑑賞、アクリル画を描くことが好き。

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