バフェットの投資先「バカでも経営できる」の意味 2011~2018年、“投資の神様"が語っていた生声

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ウォーレン・バフェット氏
ウォーレン・バフェット氏の生声をお届けします(写真:Daniel Acker/Bloomberg)
誰もが知る成功者として有名なあの人も、ひとりの人間として、悩み、もがき、ときには本音、弱音、ジョークをぽつりともらすことがある。ときに、そうした等身大の言葉はどんな美辞麗句よりも力をくれるはずだ。
今回取り上げる人物は「投資の神様」とも名高いウォーレン・バフェット。株主への書簡やインタビューなどで彼が自ら語った「生声」を収録した『ウォーレン・バフェットの生声』より、世界的な投資家として、自らの富、知見を後世に残そうと尽力する中での発言を紹介する。

年に一度、正しい判断ができればそれでいい

<2011年〜2013年 《還元》
闘病を乗り越え、知恵と資産を世界中に再分配する>

信用は酸素のようなものです。たくさんある時は、その存在に気づきもしません、けれどもなくなると、もうそのことしか考えられません。
少しの期間でも、信用がなくなって借り入れができなくなっただけで、
企業が倒産してしまうことがあるのです。
――バークシャーハサウェイ株主への手紙 2011年2月


インフレは、何年も前に誰かが言ったように、目に見えない税金です。
そのことを本当に理解しているのは100万人に1人くらいしかいません。インフレは、政府が発行している通貨を信頼してきた人々に課される税金です。インフレに対抗するための最善の投資は、収入を得る能力や才能を高めるための投資です。自分の才能を極限まで高めている人はほとんどいません。才能が増しても、それに税金がかかることはありませんし、誰かに取られることもありません。
――『フォーブスインディア』誌 2011年4月20日


年に一度、正しい判断ができればそれでいいんです。
――CBSニュース 2012年2月8日


私は実は失敗を研究することが好きなんです。
私のパートナーはこんなことを言います。
「私が知りたいのは自分がどこで死ぬかということだけ、そしたらそこへは絶対行かないようにするからね」
我々が知りたいのは、ビジネスがうまくいかなくなった原因は何かということですが――ビジネスにとって致命的なのは、現状に満足することです。あなた方は安穏としていてはいけない。
常に誰かが自分たちを追いかけている、でも追いつかれるわけにはいかない、という気持ちが必要です。
常に前進していなければならないのです。
――コカ・コーラ株主総会 2013年4月24日

次ページ「人がやっているから我々も~」という陳腐なセリフの害悪
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事