バフェットが絶対外さない「単純」な投資ルール 2003~2010年、危機にもブレず成功収めた頃の生声

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ウォーレン・バフェット氏
ウォーレン・バフェット氏の生声をお届けします(写真:Andrew-Harrer/Bloomberg)
誰もが知る成功者として有名なあの人も、ひとりの人間として、悩み、もがき、ときには本音、弱音、ジョークをぽつりともらすことがある。ときに、そうした等身大の言葉はどんな美辞麗句よりも力をくれるはずだ。
今回取り上げる人物は「投資の神様」とも名高いウォーレン・バフェット。株主への書簡やインタビューなどで彼が自ら語った「生声」を収録した『ウォーレン・バフェットの生声』より、IT革命、世界金融危機といった世界的な社会変動にもぶれずに成功を収めた時期の言葉を紹介する。

仕事は自分の好きなことをするべき

<2003年 《頂点》
世界的投資家として確固たる地位を獲得して>

金は人の気質を増幅させます。
歳を取ることも同じような効果をもたらしますが、金を持つことによって、気質が増幅されるのです……
良い面も悪い面も両方とも。
だらしない人間が金を手にすると、非常にだらしない人間になりがちです。
一方、どちらかと言えばよいことをする人間だった場合は、金を持てば大いに素晴らしいことができるようになります。
――ジョージア工科大学同窓会誌 2003年冬


胃がむかむかするような人々と一緒に働かなくてはならないのなら、別の仕事に就いたほうがいいと思います。
そんないやな仕事に耐えるのは恐ろしい人生の過ごし方です。
人生は一度しかないのですよ。
――ジョージア工科大学同窓会誌 2003年冬


仕事は自分の好きなことをするべきです。
仕事に対して情熱を持たないといけません。
そうでなければ、ほかの仕事をした方がいい。
どこかにあなたにあった仕事があります。
自分が楽しめることをやっているかぎり、それで稼げるのが、1000万ドルか1億ドルか、100万ドルかは大した問題ではありません。
人生で自分のしたいことがだいたいできるくらいは稼げたほうがいいでしょうが、それにはそんなに大金はいりません。
――ジョージア工科大学同窓会誌 2003年冬


私くらいの年齢になると、自分が愛されたいと望んでいる人々のうち、何人が本当に自分を愛しているかで人生の成功を計るようになります。
私は金をたくさん持っている人物をたくさん知っています。
その人物のために謝恩晩餐会が催されたり、その人の名を冠した病棟があったりするような人物です。
そういう人物が、実際は世界中の誰からも愛されていなかったりする。
私くらいの年齢になって、誰からもよく思われていなかったら、銀行の口座にいくら金が貯まっていようが、[その人生は]みじめなもんです。
――ジョージア工科大学同窓会誌 2003年冬

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