【ホクロとがん】安易な「レーザー除去」危険な訳 手足にできたものは大丈夫?4つの特徴を紹介

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ホクロの安易なレーザー除去が危険な理由とは?(写真: symfonia /PIXTA)
誰しも顔や体のどこかには存在するホクロ。どんどん大きくなったり、足の裏などにできたりすると「悪性なのでは?」と心配になることがある。また、場所や大きさによっては見た目が気になることも。近年はレーザーで取ることもできるが、悪性との区別がつきにくいこともある。ホクロの種類や取り方、悪性との見分け方について、川端皮膚科クリニックの川端康浩医師に聞いた。

子どもの頃からあることも多く、身近な存在のホクロ。全身に数多くある人もいれば、2、3個程度の人もいる。

そもそもホクロの正体は、全身の皮膚にあるメラニンを作り出す細胞の一種「母斑(ぼはん)細胞」が集まったものだ。メラニンは皮膚や髪の色を決定づける色素で、一般的にメラニンが多いほど、色が濃くなる。

ホクロは医学的には「母斑細胞母斑」「色素性母斑」と呼ばれ、メラニンの沈着によるシミ(日光性黒子または老人性色素斑)とは、根本的に異なる。

色が変化したり大きくなったりする理由

ホクロは年齢とともに色が変わってきたり、大きくなってきたりすることがある。加齢によってホクロが変化する理由について、川端康浩医師はこう説明する。

「シミは、メラニン色素が沈着した状態なので、一度できると基本的には薄くなることはありません。一方、ホクロを作りだす母斑細胞そのものは生まれつきあるもので、紫外線や成長に伴うホルモンの変化によってメラニン色素を作るため、色が濃くなります。しかし加齢によって母斑細胞が働かなくなると色素が作られず、薄くなっていくことがあります」

また、ホクロが大きくなりやすい部位は、シワができやすい目や鼻、口、首のまわり。実はホクロ自体が大きくなっているわけではなく、加齢によってホクロの周囲の皮膚が緩むことで、ホクロが膨張して大きくなったように見える。

ホクロが大きくなっていくと不安になる人もいるが、「大きくなることが必ずしも悪性の兆候ではない」(川端医師)というから安心だ。

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