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テストステロンとは強力な男性ホルモンの1つ。主に精巣(睾丸)から分泌される。男性器や男性らしい脳の形成に寄与し、思春期には精通や声変わりに関わったり、筋肉や骨の発達を促進させたりする。
このテストステロンが減少することで起こるさまざまな症状のことを、男性更年期障害という。
女性更年期との違いは?
更年期というと一般的に女性に起こるものというイメージがあるが、男性と女性の更年期には違いはあるのだろうか?
「女性には生殖可能な年代が終わる“閉経”というわかりやすい劇的な変化があります。それによって、ほてり、発汗、イライラなどの症状が出てくることが認知されています。一方、男性更年期には明確な変化がありません。“なんとなく最近、疲れているかな”“やる気が出ないな”と放置しているうちに、徐々にむしばまれていきます」(田村医師)
それは、いきなり熱湯の風呂に入って飛び出すのと、ぬるま湯につかってじわじわと温められているうちにのぼせてしまうのとの違いのようなものだという。
「30代でもテストステロン低下により、発汗、冷えなど、女性と同じような症状が出てくることがありますが、徐々に現れるので、周りからも気が付かれにくく、本人も自覚しにくい。男性の場合は精神面の症状が出やすい傾向があるので、うつ病に間違われてしまうことも少なくありません」(田村医師)
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