「爪がボロボロ、抜け毛」ありがちだが危ない症状 もしかしたら「鉄欠乏」かも、チェック方法は?
②「炎症に伴う鉄の利用障害」。鉄があってもうまく利用できない状態。微細な炎症により腸管から鉄を吸収しにくくなったり、鉄がうまく運べなくなったりして、必要とする場所で鉄が欠乏している状態です。糖質過多は、腸管の炎症や隠れ脂肪肝の原因となり、炎症体質につながります。
鉄欠乏女子はココロの危機?
鉄が不足すると……
・ミトコンドリアで効率よくエネルギーが作れなくなる
・イライラ、憂うつ、神経過敏などの精神症状が出やすくなる
・粘膜の代謝が悪くなって、胃腸障害や飲み込みにくさ(※)が出る
鉄欠乏の女性があまりに多いので、彼女たちをこう呼ぶことにしました。
テケジョ=鉄欠乏女子。
彼女たちはココロの危機だけでなく、髪が抜ける、肌が荒れる、爪がもろく割れる、代謝が落ちる、皮膚にアザやシミができやすくなるなど、「美の危機」にも瀕しているのです。「でも、私は貧血じゃありませんよ」という人もいますが、ヘモグロビンの数値が正常、つまり貧血まで至っていなくても、赤血球以外で必要な鉄は不足しているかも。
血液検査が必要な項目は「フェリチン(貯蔵鉄)」です。この数値が低ければ鉄不足の標準的な検査項目には入っていないので、テケジョは見逃されがちです。
■貧血がなくても鉄欠乏血液検査の鉄欠乏サイン
フェリチン:赤血球以外に貯蔵されている鉄の指標。鉄が足りないと低下。炎症があると高めの値に。
黄色信号50未満、赤信号25未満、単位ng/mL
ヘモグロビン:赤血球の中にある鉄の指標。低いと貧血(※)と診断。炎症でも下がる。
黄色信号13.5未満、赤信号12.5未満、単位g/dL
MCV:赤血球の平均の大きさ。鉄不足や慢性炎症で小さくなり低下。
黄色信号93未満、赤信号90未満、単位fL
TIBC:鉄を運ぶトラック。鉄不足で増加。炎症で低下。理想値は300μg/dL。
黄色信号320以上、赤信号350以上、単位μg/dL
(生理のある女性のケース)
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