「爪がボロボロ、抜け毛」ありがちだが危ない症状 もしかしたら「鉄欠乏」かも、チェック方法は?

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なぜヘモグロビン値に問題がないのに鉄が不足しているのでしょうか。鉄を「お金」にたとえてみましょう。

ヘモグロビンは血液中で酸素を運ぶ重要な役割があるので、体の中の鉄は最優先でここに回されます。つまり、「すぐ使うお金はお財布に入れる」というのと同じです。

一方のフェリチンは銀行口座です。財布の中身が乏しくなると引き出されるので、気づくと口座はカラッポ、ということも。財布にお金(鉄)が入っていても、貯金(フェリチン)もあるとは限らないのです。

生理のある女性はほとんどが鉄欠乏。ヘモグロビン値に問題がなくても、献血はおすすめしません。

鉄欠乏を改善するには

どうする?

・鉄分やたんぱく質豊富な食品、アミノ酸をとる

・酸味やたんぱく質で吸収を高める

・肝臓や胃腸の炎症をなくす

・鉄サプリや鉄剤(※)を飲む(炎症がない場合)

(※)病院で処方される鉄剤は、非ヘム鉄。吸収率が低く、腸に鉄が残りやすく、酸化ストレス・腸内環境の悪化・胃部不快のリスクがある。ヘム鉄、キレート鉄、フェリチン鉄のサプリは吸収率が高く胃部不快が少ない。

単に鉄をとれば、鉄欠乏が改善するわけではありません。糖質過多の生活で軽い脂肪肝になっている人は、炎症体質。糖質過多で腸内環境が悪化している人や、亜鉛やビタミンDなどの不足で腸の粘膜が弱い人も、腸に炎症が起きやすくなります。

炎症体質の人は、鉄サプリや鉄剤を飲むのは逆効果。鉄が腸から十分に吸収されず、余った鉄が活性酸素の原因になったり、鉄が腸の有害菌のエサとなり、有害菌がふえて、腸に炎症が起きやすくなったりするからです。鉄サプリや鉄剤は血液検査で炎症なしと確認してから服用を。

酸味などで鉄の吸収を高めたり、鉄を補充できる鉄器や鉄球を調理に活用したりしましょう。

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