「ジム通いが続かない人」がとるべき3つの戦略 退屈でしんどいことにも「やる気」を出す方法

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たとえば私とケイトリン・ウーリーの実験で、高校生に数学の宿題をしながら音楽を聴いたり、スナック菓子を食べたり、カラフルなペンを使ったりすることを推奨したところ(一部の教師にはいやがられたが)、そのほうが長く勉強をしていたことがわかった。

音楽、味、視覚的楽しさという、即座の恩恵をもたらす勉強は、彼らにとって楽しかったのだ。

「ポケモンGO」でも、ポケモンたちをつかまえることが、即座のインセンティブになっている。

人はこの法則を利用して、誘惑と目標をひとまとめにすることで、楽しさを演出することが多い。

テレビを見ながら運動したり、音楽を聴きながら勉強したりするのは、「テンプテーション・バンドリング(誘惑の抱き合わせ)」とも言われる戦略だ。目標に向けて努力している最中に限定して誘惑を許すならば、この戦略はとりわけ効果が高い。

たとえば仕事のメールを片付けているあいだだけ、チョコレートを1個食べてよいことにすると、チョコレートという誘惑物が、目標達成に向けた内発的モチベーションを高めてくれる。

ただし、褒美は即座に得られるものでなければならない。1週間の仕事が終わったタイミングでチョコレートを5個食べてよいことにしたとしても、1週間のモチベーションを上げる効果はないだろう。

戦略②プロセス自体を面白いものにする

モチベーションサイエンスが考える2つめの戦略は、ご褒美だけでなくプロセス自体を面白いものにすること。目標を決め、そこに至るための道を考えるときに、道そのものをその場で楽しめるようにするのだ。

運動の回数を増やしたいなら、面白そうな運動を探してみる。ジムでもくもくとフィットネスバイクを漕ぐのではなく、飽きさせないアップビートの音楽でフィットネスバイクを漕ぐクラスに入ってみるのはどうだろう。

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