「ジム通いが続かない人」がとるべき3つの戦略 退屈でしんどいことにも「やる気」を出す方法

拡大
縮小
退屈で苦しいジム通いも、3つの戦略によってモチベーションのわく活動に変えることができます(写真:kou/PIXTA)
ダイエットや禁煙、外国語学習、ジム通いなど、私たちは何かの目標を達成しようとして、ついつい途中で挫折してしまう。
しかし、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの心理学者で、モチベーションサイエンスの第一人者のアイエレット・フィッシュバック氏によると、誰でも簡単な方法で自らの「やる気」を自由自在にコントロールし、望む成果を得られるという。
今回、2月に刊行されたフィッシュバック氏の著書『科学的に証明された 自分を動かす方法』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

「ポケモンGO」でウォーキング好きに

先日、知人との会話の中で、彼女の娘オリヴィアの話を聞いた。

『科学的に証明された 自分を動かす方法』(書影をクリックすると、Amazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

オリヴィアは29歳、自閉症スペクトラムで、糖尿病を患っている。アメリカ西部の小さな田舎町に住んでおり、最近は日課として近所で2マイル(約3キロ)ほど散歩しているのだという。

ほんの2、3年前までは、ウォーキングなどまったくしていなかった。歩きたいという気持ちがなかったのだ。車に乗せてくれる人がいないときは、仕方なく近所の食料品店やレストランに歩いていくものの、そうでなければ歩くなんて退屈だし、家にいるほうがいいと思っていた。

その後、オリヴィアに転機が訪れた。「ポケモンGO」をダウンロードしたのだ。

1990年代後半に幼少期を過ごしたオリヴィアは、ポケモンの大ファンだ。そのため2016年に「ポケモンGO」のアプリがリリースされたときには大喜びで飛びつき、久しぶりにポケモンたちの世界に復帰することにした。

次ページウォーキングが楽しいゲームに
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT