低迷「男子ゴルフ」来年は人気回復に期待持てる訳 石川遼や松山英樹にも適用「特別入会」プロが6人誕生

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蟬川泰果:「プロとして認められたということだと思います。(PGA会員になることは)一番実感があるものです。責任はありますが、それは大学(東北福祉大)でも同じだったので」

河本力:「シード権を取ったらPGA会員になれると聞いていたのですが、今年とは思わなかった。(自身の)予定より1年早くなったのでうれしい。プロとして、子どもたちに夢を与えられるように、私生活を含めてやっていきたい」

大西魁斗:「ツアーの成績でPGA会員になれたのは本当によかった。責任は承知のうえです」

いずれも、1年で失うかもしれない男子ツアーのメンバーという立ち位置よりも、会費(4万5000円)を払っていれば、不祥事を起こして除名処分にならない限り、永久に保持できるPGA会員という「資格」は、プロになった実感を持たせるようだ。

特別入会の6人は個性的

PGA会員といっても、何か特典があるというわけではない。あるのは「資格」という信頼性だけだが、堂々と「プロゴルファー」を名乗れる。

PGA会員で、新たな会員を送り出した形のJGTOの青木功会長は「自分がやったことは必ず返ってくる。報われる、見られているということを意識して今後もやってほしい」と話した。

生きのいい若手を受け取ったPGA吉村金八会長は「6人の面接をしましたが、まれにみる好青年。スター性もある。今後は主催者やゴルフ場はじめ、関係する方に敬意を持って行動するように、と話しました」と言う。

JGTOのHPによると、日立3ツアーズを終えた河本は「今まで男子ツアーを見に来られたことがない方も、僕らのプレーを見て、少しでも興味をもってくださったらうれしいですし、男子ゴルフのパワーや迫力を、たくさんの方々にお見せしていけるように頑張っていきたい」(一部抜粋)と話している。

女子の人気に圧倒されている男子ツアーだが、河本が言うように男子なりの特色はある。PGA特別入会を手にした6人も個性的だ。男子ツアーとしては、若い選手たちの参入を人気回復のきっかけにしたいところだ。

(文中敬称略)

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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