プロゴルフの男女ツアーがシーズンを終えた。賞金ランキング対象のツアー競技ではないが、年末恒例の「お祭り」の日立3ツアーズ選手権が12月11日に行われ、日本ゴルフツアー機構(JGTO、男子ツアー)、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA、女子ツアー)、日本プロゴルフ協会(PGA、男子シニアツアー)の3ツアーの選手たちによる団体戦が行われた。
勝ったのはJGTOチームだったが、今季の賞金王で大会MVPの比嘉一貴が「きょうついてくれたギャラリーの8割が女子を応援していた」と、女子人気には驚いたようだ。ギャラリーは約2500人だった。
男女大会主催者でつくる日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)がまとめた今年1年の男女ツアーデータによると、入場者(ギャラリー)数の平均は38試合の女子は1万231人、27試合の男子は7335人、テレビ視聴率(関東)では女子が平均5.7%、男子が3.7%と、「見られている」データとして、女子人気が裏付けられている。
続々と現れている待望の若手スター候補
女子の隆盛は宮里藍以降、次々と新しい選手が入ってきたことだが、男子は石川遼、松山英樹の後に続かなかった。実力はあっても、人気の面では女子に後れを取っているため、新しいスター候補が欲しかった。
2023年に向けて、男子ツアーにとって少し明るい兆しが見えている。各ツアーから6人しか選ばれない3ツアーズに、今年2勝を挙げてドライビングディスタンス(ドライバーの飛距離)1位(315.74ヤード)の河本力(22)、アマチュアとして95年ぶりに日本オープンを制して10月31日にプロ転向したばかりの蟬川泰果(21)、アメリカで腕を磨き、南カリフォルニア大でオールアメリカンにも選出されて、帰国後男子ツアーでシード権を獲得した大西魁斗(24)の新人3人がメンバーに入った。そのほかにも、男子ツアーで待望の若手選手が出てきている。
そんな若手たちに年末、ご褒美があった。PGAの会員への特別入会が12月12日のPGA理事会で承認された。これは、PGAが年1回行っている資格認定テスト、いわゆるプロテストを免除して、合格していなくてもPGAの会員にするという制度だ。
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