今年は、河本、蟬川、大西のほか、大阪学院大4年でプロ転向して男子ツアーのシード権を獲得した平田憲聖(22)、元世界アマチュアランク1位で昨年のパナソニックオープンでアマチュア優勝し、今年9月にプロ転向した中島啓太(22)、2022年プロテストで1位合格し、今年のプロテストでトップ合格を果たし、男子ツアーでシード権を獲得した長野泰雅(19)の6人が特別入会した。
2008年石川遼、2010年池田勇太、2013年松山英樹、2015年今平周吾、2018年比嘉一貴ら男子ツアー賞金王になった選手たちも、活躍を始めた年に特別入会している。毎年のようにプロテストに合格していなくても、男子ツアーでの成績などでこうした特別入会のプロが出ているが、一度に6人は2008年以降最多だ。それぐらい、今年は若い選手が出てきたという証しでもある。
ゴルフでは「プロ」の定義があいまい
ゴルフでは「プロ」の定義がイマイチあいまいだ。極端に言えば「私はプロゴルファーです」と名刺を作って配ると「自称プロゴルファー」ということになる。
ただし、それで収入を得られて生活できるというのとは違う。要は、プロと名乗って、それを世間が認めてくれるかどうかということになる。
プロ野球なら、プロの形態をとる独立リーグもあるが、一般的には日本野球機構が主催するドラフト会議でプロ12球団に指名されないとプロと認めてくれないだろう。サッカーは「Jリーガー」と呼ばれる選手たちがプロとして認知されている。大相撲なら十両以上の関取になれば日本相撲協会から給料が出るので「プロ」といえるだろう。
そこでプロゴルフには資格認定がある。大まかにいうと、トーナメントに出場してお金を稼ぐために取るものと、ティーチングというゴルフを一般の方々に教える「プロ」としての資格がある。テストも別々に行われる。
トーナメントに出場する「資格」を得るには、PGAとJLPGAが年1回行っているプロテストでの順位によって決まる。PGAは2025年から合格者を現在の最終テストの上位50位タイから40位タイに絞ることが決まった。女子は20位タイの狭き門だ。女子ツアー、JLPGAの場合は基本的にはプロテスト合格→女子ツアー出場の道筋が1本になっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら