今年も日本プロゴルフ協会(PGA)、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のプロテストが終了し、新たに「プロゴルファー」としてスタートするプロたちが生まれた。
ただ、PGA会員約5500人、LPGA会員約1200人の中で、いわゆる「ツアープロ」として、賞金を稼げる選手は一握りしかいない。試合に出て賞金を稼いで……という、一般の方がイメージするプロゴルファーよりも、レッスンなどをしているか、まったく違う仕事をしているほうが圧倒的に多いのが現実でもある。
プロゴルファーには引退がないといわれる。PGA、LPGAともテストに通って会員になれば、不祥事を起こして除名されるか、自ら退会するかしなければ生涯資格を持っていられる。
よくツアープロで「ツアー引退」という言い方があるが、これは「ツアートーナメントで賞金を稼ぐことはやめます」というだけで、プロゴルファーの肩書、資格はあるので、レッスンをしたり、メディアの解説者や評論家をしたりといった、ゴルフの仕事で稼ぐことはできる。
倉本昌弘、羽川豊とともに「三羽烏」として注目
そうした中で、大学院に入学して新たな資格、肩書を得ようというプロがいる。今年65歳になった湯原信光が、日本大学大学院に入学、5年間かけて博士号の取得を目指すという。
湯原について簡単に紹介しておくと、ジュニア時代に日本ジュニアに2勝し、日大に進んで日本アマや国際アマチュアゴルフペア選手権(メキシコ)に優勝するなどアマで27勝を挙げて1980年にプロデビュー。すぐに優勝し、1980年代には倉本昌弘、羽川豊とともに「三羽烏」と呼ばれた。
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