今回の苦情者が、いわゆる「クレーマー」だったかどうかは定かではありませんが、声をひときわ大きくして、相手の非をあげつらい、自分の利益を主張する一部の人による「ハラスメント」の事例を目にする機会が増えています。
サービス業では放置されがちな「ハラスメント対策」
タレントの田村淳さんが先日、ツイッターで、以下のような投稿をして話題になりました(編集部注:絵文字は割愛しています)。
私にも似たような経験があります。
行きつけのスターバックスで、若い女性店員に対し、店内の誰もが聞こえる大声で怒鳴りつけ、震え上がらせていた若い男性。延々と難癖をつけつづけているのに、店長など、ほかの店員がサポートに入る様子もありません。
あまりにひどいので見かねて、声を掛けたら「うるせえ、ババア」と威嚇されました。
一緒にいる息子がすかさず、iphoneを取り出して、撮影をするふりをしたら、激高。最終的には警察が出動する騒ぎになりました。
会社経営者だということでしたが、一体全体、社員は普段どんな思いをしながら働いているのかと、気の毒になりました。
駅でねちねちと若い駅員に因縁をつける男性を目撃したこともあります。10分も15分も延々と威嚇的な口調で脅しつけ、駅員はひたすらに話を聴き、申し訳なさそうにしています。
店員に横柄な態度をとるコンビニやスーパーの客、タクシーやバスの乗員に因縁をつける客、看護師に不当な要求をする患者やその家族など「カスタマーハラスメント」の事例は枚挙にいとまがありません。
なぜ、サービスを提供している側が、一方的にこんな理不尽な苦情を受容しつづけなければならないのでしょうか。たとえ、何らかの過失や瑕疵があったとしても、怒鳴りつける必要はないはず。
「言葉の暴力」であり、企業内であれば、即刻、「パワハラ」として、上司に処分が下るような案件が、なぜか、サービス業の現場においては放置されています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら