「一人の申し立て」でも公園が廃止になってしまう現実
傍若無人に自分の要求や怒りをぶちまける「クレーマー」が増えています。
店で、学校で、交通機関で、役場で、病院で、高圧的な態度をとり、不機嫌をまき散らす。その対応に現場のスタッフ、職員、社員は疲弊しており、彼らを組織的に守る手立てが求められています。
長野県で、「子どもたちが使う公園が、一人の近隣住民の申し立てにより使えなくなり、廃止せざるを得なくなった」との報道がありました。
その男性は、長年にわたり、騒音などについての不満を行政に訴えつづけ、時には子どもたちの手を引いて直接叱るなどの行為もあったとされます。
もちろん、住民として静かな生活を求める気持ちもわかりますし、特定の音に対して耐性が非常に低い「ミソフォニア(音嫌悪症)」といわれる症状を持つ方もいらっしゃいます。
子どもの数が激減し、日ごろ子どもと接する機会がなくなり、周波数が高い子どもの声を、煩わしく感じる人もいるかもしれません。
さまざまな事情があるにせよ、たった一人の声の大きな人の苦情が、多くの子どもたちの遊び場を奪う結果になってしまったのは大変残念なことです。
ここでは、クレーマー増殖の理由やその対策について考えていきましょう。
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