老化にも影響!「頭の中のひとりごと」危険な正体 「考えすぎる人」は人生を台無しにしてしまう

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自分の感情を理解するために心の内側に集中することで利益を得る人もいれば、まったく同じ行動をとってぼろぼろになってしまう人もいるのはなぜか?

人びとが毒性ストレスのもとで賢明な判断をするにはどうすればいいか?

自分との対話には間違った方法と正しい方法があるのだろうか?

大切な相手の否定的な思考や感情をかき立てることなく、あるいは自分自身のそうした思考や感情を増幅することなく、相手とコミュニケーションをとるにはどうすればいいだろうか?

ソーシャルメディアで出くわす他人の無数の「声」は、私たちの心の声に影響を及ぼすだろうか?

こういった問題を徹底的に検討することで、私たちは以下のような多くの驚くべき発見をしてきた。

私たちが言ったりやったりする特定の物事は、内なる対話をどう改善できるか。

脳の「魔法の」裏口をどうこじ開けるか──プラセボ(偽薬)、幸運のお守り、儀式を利用するといった方法は、私たちをどうやってより強健(レジリエント)にするか。

情緒的障害からの回復の一助としてデスクに置くべきなのはどんな絵か(ヒント──母なる自然の写真は、本当の母親のそれとまったく同じように慰めとなりうる)。

人間だけが持つ「内省」という能力

内省とは「自分自身の思考や感情へ積極的に注意を向けること」を意味する。

この能力のおかげで、私たちは想像し、思い出し、反省し、それから、これらの想念を利用して問題を解決し、イノベーションを起こし、創造することができる。

私自身を含む多くの科学者が、この能力こそ、人間とほかの種を分つ主要な進化的前進の1つであると見なしている。

したがって、私が内省のスキルを身につければ、どんな困難と出くわそうともそれを乗り切る助けになるはずである。

意図的な内省は、賢明で有益な選択を導き、ひいては前向きな感情をもたらしてくれるはずだ。

言い換えれば「内面へ向かう」ことは、快活で充実した人生へ至るルートだと思われた。

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