議員が「公共トイレにナプキン置いて」で炎上も…実は広がる無料設置、東京・葛飾区が「全小中学校のトイレに設置」している理由

女子トイレの個室に生理用ナプキンを置いている葛飾区立亀有中学校(写真:弁護士ドットコム)
学校のトイレに生理用ナプキンを置く動きが広がっている。これまでは保健室で配る学校が多かったが、生徒が手にとりやすいトイレ設置に変えたことで、利用は大幅に増えた。
今年3月には公共施設へのナプキン設置を巡り、SNSで大きな議論になったが、学校ではトイレに生理用ナプキンがある環境が整ってきた。
中学校の養護教諭や、生理の貧困問題に取り組む国際NGOを取材した。(ライター・田中瑠衣子)
「必要な子が自分の意志で使えるようになった」
東京の葛飾区立亀有中学校は、全校生徒355人、1学年3~4クラスと区内では中規模の学校だ。女子トイレの個室に入ると、半透明のケースに生理用ナプキンが入っていた。亀有中では1階から4階まで、女子トイレ計8カ所の個室にナプキンを置いている。
養護教諭の福田夏子さんは「突然生理になって困ったときにすぐに使えること、必要な子が必要なときに自分の意志で使えるようになりました」と話す。
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