「人一倍勉強しなさい」指示され育った少年の悲劇 中学生になっても平然と「携帯を監視」した親

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
教育熱心な親が陥りがちな、行き過ぎた教育の恐るべきリスクとは?(写真:mits / PIXTA)
元法務省職員でこれまで1万人の犯罪者・非行少年を心理分析してきた犯罪心理学者の出口保行氏の最新刊『犯罪心理学者は見た危ない子育て』では、子どもの将来を壊しかねない、家庭教育にひそむ危険性について解説している。
なかでも出口氏が力説しているのは、いわゆる「普通の家庭」「優秀な家庭」でこそ家庭教育がエスカレートし、それがすなわち教育虐待につながる可能性があるということだ。教育熱心な親が陥りがちな、ともすればマインドコントロールとも受け取られかねない行き過ぎた教育を紹介する。教育熱心なあまり息子が非行に走ってしまった実際の事例から見ていこう。
※本記事に出てくる実例はプライバシー等を考慮し一部改変しています。

親に従い続けたトモヤのケース

トモヤは東京の大学に進学し、一人暮らしをするようになって自由を謳歌していた。しかし実は、大学を休学してアルバイト中心の生活を送っている。仕送りはもらっているが、全然足りないのだ。パチンコに費やすようになったからである。

きっかけは、ゲームセンターに置かれていたパチンコが面白かったことだ。ゲームセンターに行くことなんてこれまで許されなかった。一人暮らしをするようになったら早速行ってみようと思っていた。そして、本物のパチンコ店でやってみたいという衝動が抑えられず、店で打ってみた。

すると、ビギナーズラックで大勝ちしてしまった。たった1000円が5万円になったのである。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事