聞いて覚える人と見ないと記憶に残らない人の差 大人の勉強にこそ「音読」を取り入れたほうがいい

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視覚系と聴覚系は、人によってどちらがより優位に働くかが決まっているのです。ざっくりとした傾向として、女性は聴覚系が強い人が多く、全体のおよそ8割を占めると言われています。男性は視覚系が強い人が多く、全体のおよそ6割を占めると言われています。

『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)
(イラスト:うのき)

視覚系が強い人は、文字による情報が入りやすいのが特徴です。耳から情報を聞いているだけでは記憶に残りにくいため、聞きながらメモをとって可視化していくことが大切。また、学んだ先にお手本となるかっこいい人がいる、勉強に使うアイテムがかっこいいと思うとそこから勉強意欲が湧いてくるのも視覚系の特徴。目に見えるものから自分をやる気にさせていくのも1つのやり方として覚えておくといいでしょう。

聴覚系が強い人は、言葉の情報が入りやすいのが特徴です。テレビを観ているとき、画面下のテロップを追いかけなくても、話し言葉がすんなり耳に入ってきて理解もしやすい傾向があります。こういう人は、本よりもラジオや音声のみのCD、オーディオブックを使った学習法が向いています。

自分がどちらに強いかを理解して勉強に取り組んでいくと、自分なりの勉強法が確立することができ、効率のよさにつながります。すると、未知の分野に取り組むときにも応用が利いて、どんどん勉強が好きになっていくのです。

視覚系と聴覚系、どっちが得意?

それでは、自分は聴覚系と視覚系のどちらが強いのか。テストのときに答えを音(先生が言っていたことや自分で音読したこと)として思い出すか、文字や映像で思い出すかなど、これまでの経験を振り返ることでなんとなくわかると思います。しかし、確信を持てないとこれからの勉強法に迷いが生じてしまいますね。

これを簡単に見分ける方法があります。一度この画面から目を離して、「腕時計」をさかさまから言ってみてください。答えにたどり着くまでに、頭の中に文字を映像として思い浮かべていた人は視覚系が強い人、音を頼りにしてさかさまに読んだ人は聴覚系が強い人と推測されます。答えの「いけどでう」を正しく言うことができたでしょうか。

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