見たい情報や聞きたい情報しか脳は反応しない
情報を記憶するには、脳の2つの働き、すなわち目で見た映像や画像、読んだ文章を集積させる「視覚系」の働きと、耳で聞いた言葉や音を集積させる「聴覚系」の働きが大切です。この視覚系と聴覚系には、情報に対する選択性があリます。
渋谷のスクランブル交差点のようなたくさんの情報や人で溢れているような場所で、私たちはすべての情報を把握しているわけではありません。ほとんどが雑音となっていますよね。しかし、そういう場所でも好きなアーティストの音楽が流れてきたり、人混みの中でも友人が歩いていたりしたら見つけられるものです。これは、視覚系と聴覚系が取り入れる情報を選択しているためです。
視覚系と聴覚系が好んで情報として取り込むのは、生死に関わること、興味があること、好きなもの、過去に見聞きしたことがあるもの、過去に見聞きしたことに似ているものです。
私たちは普段、すべてを見たり、聞いたりしているように感じますが、実は閲覧や検索履歴に基づいて表示されるWEBサイトやSNS広告のように、もともと自分の関心の高い情報しか脳に入ってこない状態なのです。つまり、全く新しい情報を記憶したい場合は、どれだけ視覚系と聴覚系に必要と思わせるかの工夫をしないといけません。
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