記憶に定着させる鍵は、脳と情報の“親密度“
重要視すべきは、勉強する“時間“ではなく、その“方法“です。たとえば、平日は仕事などで忙しく時間がないからと、週末にまとめて2時間勉強をするという方もいるでしょう。それ自体を否定するわけではないのですが、1週間のうちその2時間しか勉強に費やせないのであれば、その勉強法は本当にもったいない、というのが本音です。
勉強した翌日か翌々日あたりまでは、勉強した内容がチラリと頭をかすめることもあるでしょう。しかし、脳は怠け者なので、3日も経てば日常に忙殺されて勉強の記憶が薄れていくのが自然の摂理。おのずと脳の情報感知能力も弱まり、2時間かけて覚えたものも長期記憶に入れてもらえず、ほとんど忘れてしまうというカラクリです。
こうなると、次の週末には先週末に学んだことの記憶を掘り起こすところから始めなくてはならないですし、平日に知識を蓄えたり新しいひらめきを得たりする機会もないままで、なかなか勉強の効率が上がりません。
鍵となるのは、脳と情報の“親密度“です。脳は、「すでに知っているもの」を好む傾向があります。最初は全く興味を示さなかった情報でも、しつこく繰り返しやってくるうちに、段々と愛着が湧いてきます。「この情報は顔見知りだ」と脳がジャッジすれば、あとは自分で意識せずとも、まるで磁石のように情報を勝手に集めてきてくれるのです。
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