週末に勉強しても身につかない人に伝えたいコツ 怠け者の脳を活性化する「脳ファースト」の勉強法

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この磁石の力をいかに上手に使いこなして親密度を保っていくかが、大人の勉強法のコツと言えるでしょう。

『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)
(イラスト:うのき)

2時間まとめるより、10分の勉強を12日間続けるのが吉

では親密度を保つためにはどうしたらいいか。それは、勉強と脳の間に「連続性」を作ること。学びたいことが常に頭の片隅にあるのが理想的な状態で、それにより脳と情報の親密な関係が作られるのです。たとえば、好きな人や好きな物、推しているアーティストがいたりすると、仕事中や移動中になんの脈絡もなくそのことを考えているときがありますよね。勉強ともそのくらいの距離感を作りたいのです。

もっともおすすめしたいのは、1日10分でいいから毎日コツコツ型の勉強法に変えていくこと。同じ時間でも、2時間(120分間)まとめて勉強するよりも、10分間の勉強を12日間続けたほうが、脳科学的にはかなり効率のいい勉強法なのです。

どれほど激務の人であっても、1日10分くらいの時間なら捻出できるはずです。それが、自分にとってプラスになると判断して取り組んでいる勉強ならば、なおのこと。1日わずか10分とはいえ、脳の連続性を維持する上ではこれほど適した方法はありません。毎日、情報を送り続けるわけですから、脳はこの情報は重要だと判断しますし、そうなれば、学んだことが記憶に残りやすくなります。

脳科学的に、自分が無意識の状態でも脳は連続性のあるものにきちんと反応し、それを攻略するように働いてくれているのです。1日10分のコツコツ型勉強法は、脳が勝手に働くようなプログラムを組むことにつながって、効率よく学びを深めていけます。

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