学生時代の脳と大人の脳は仕組みが変わっている
大人になってから、資格取得や昇級試験、語学の勉強など仕事で必要にかられて勉強を始めた人もいるでしょう。しかし、いざ学生時代と同じように勉強を始めてみたら、大人になった今の物覚えの悪さに愕然とし、つい「年齢のせい」にしていないでしょうか。
「学生時代は丸暗記が得意だったのに、大人になった今、同じように勉強しても何も頭に入ってこない」状態の自分にがっかりしている人も少なくないはずです。「物覚えが悪くなったなぁ。トシだから仕方ないか」もし、そう言い訳をして、学生時代と全く同じやり方で勉強しているなら、本当にもったいないことをしています。
高校生くらいまでの自分と大人になってからの自分では、脳の働き方がガラリと変わっています。残念ながら、大人になってから、学生時代の勉強法をなぞるように勉強をしても、費やした時間に比例する効果は得られません。もしかしたら、成績がよかった人のほうが、「昔はこのやり方でテスト勉強をこなせていたのに、今はどうしてそれができないんだ?」と大人になってからの勉強法につまずいているかもしれません。
たとえば、学生時代に教科書や参考書の大事な箇所に付箋を貼ったり、暗記したい箇所にマーカーで線をひいたりしていたと思いますが、大人になった今も同じ勉強法をしていないでしょうか。
残念なことに、付箋やマーカーをひく勉強法は、学生時代の脳には効果的だったのですが、大人の脳にはほとんど意味をなさないのです。
今、30代を過ぎているならば、過去の栄光はいったん傍に置き、大人になった今の自分の脳に合う勉強法に切り替えていく必要があります。
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