学生時代、あまり勉強をしてこなかった、勉強が得意でなかった、勉強がちっとも面白くなかった、という思い出がありますか? もしくは「学生時代に勉強をサボったことを深く後悔している。今だったら大学の授業、しっかり聞くのに……。どうしてあのとき真面目に授業を受けなかったのだろう」と、大人になってから、学びたい欲が湧いてきたという人もいるでしょう。実は、これ、脳科学的に当たり前の現象なのです。
学生時代より中年の脳のほうが、ポテンシャルは高い
脳が構造上、「大人になった」という状態になるのは30歳から。もちろん個人差はありますが、学生時代の脳と30代からの脳とでは、前述したように脳の働き方が変わります。脳のことをよく知らないと、若いとき、つまり20代くらいまでの脳のほうが、イキイキしていて、脳としてもよく働き、だから物覚えもよかったんだと思ってしまいますよね。しかし、これは間違い。
脳の働きから言えば、大人になってからのほうが断然よく働きますし、記憶力、判断力、決断力など、あらゆる面から見ても、〝学生脳〟より〝大人脳〟のほうがレベルは上。大前提として脳科学的には、20代までの学生脳は、器官として未熟で未発達。脳が持っている本来の力をちっとも発揮できない状態だったのです。
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