大学に通う2人に1人は奨学金を利用する時代
千駄木雄大(以下、千駄木):大学に通う、約2人に1人は奨学金を借りたり、給付を受ける時代になったわけですが、一方で親の世代から「奨学金を借りるのは貧困世帯」というイメージはいまだになくなっていません。
松原良輔(以下、松原):以前、水戸さんと話していて納得したのは、「奨学金を借りていることを恥ずかしいと思っている学生は、いまだにすごく多い」ということです。奨学金に関する情報も本当はSNSでフォローしたいけど、友達にバレると恥ずかしいと思うようです。
最近は弊社のインターン生たちに、私のツイッターアカウントをフォローしてほしいと言っているのですが、やっぱり私のアカウントのプロフィールに「【奨学金スタートアップやってます】」という記述があるせいか、「奨学金とプロフィールに書いてる人をフォローすると、友達にバレた時に恥ずかしいから嫌です」と断られてしまいました。一応、私はインターン先の雇い主なのに……。まあ私の人望がないだけかもしれませんがね(笑)。
千駄木:それは松原さんの人望がないとかいう話ではなく、若い子はツイッターで勤務先のおじさんをフォローしたくはないと思いますよ(笑)。インターン先の愚痴をつぶやけなくなりますしね。
松原:そうだと信じたいですね。
千駄木:しかし、学生の半分が奨学金を借りる時代になったものの、いまだに「恥ずかしい」と思われる現状があるわけですが、その背景には昨今のメディア報道も影響していると思います。メディア側が「奨学金返済に苦労する若者」をフィーチャーしがちという問題ですよね。そもそも、どうしてこのようなことになったのでしょうか?
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