受験生の親が秋からやるべき「不合格時」の準備 受験のカリスマ2人が語る「不安の解消法」とは
中学受験がカジュアル化してきた
安浪:先日、小学生のファッション雑誌から中学受験の取材を受けたんですよ。「小学校の勉強にあまりついていけず、勉強も嫌いだけど中学受験したい場合はどうしたらいいですか?」とか、なかなか答えるのが難しい質問が多かったのですが(笑)。
ああ、中学受験もカジュアル化、ファッション化してきたんだな、と思いましたね。佐藤さんのところにはそのような質問は来ますか?
佐藤:カジュアル化と言うのかどうかわかりませんが、「中学受験より小学校受験の方がいいですか?」「エスカレーター式で大学まで行ける学校はどうでしょう?」など、割と受験に対する親の覚悟が足りないかな、という質問は多いですね。私としては「それもいいんじゃないですか」と言います。
というのは、私は0歳から18歳までどう育てればいいか、が大事で、その過程でどんな学校を選ぶか、というのはそんなに重要視していないんです。目指すゴールは一緒で、そこに向かうためのコースは何を選んでもいいと思います。
安浪:まったく同感です。中学受験が大変そうだから小学校受験をさせたい、大学受験が大変そうだからエスカレーター式の学校へ行かせたい、と言うのは現時点で親が安心したいだけ、という見方もできますよね。