過去5年分の「すごいベンチャー100」全社について、その後の動向を一斉調査。初回は「IPO」各社の実力を時価総額と営業損益で診断する。

5年分の「すごいベンチャー」を一斉調査した(写真:metamorworks/PIXTA)
特集「すごいベンチャー100 2022年版」の他の記事を読む
「過去に掲載されたベンチャーが今どうなっているのかを知りたい」。『週刊東洋経済』の「すごいベンチャー100」特集(最新版は2022年9月12日発売、予約はこちらから)やその関連企画に対し、毎年多くの読者から寄せられるのがこの要望だ。
そこで今回、2017年から2021年まで5年分の「すごいベンチャー100」特集で取り上げた全社について、その後の動向を一斉調査。「IPO」「未上場」「M&A」「解散・廃業・サービス終了など」に分けて紹介する。
第1回:当記事
第2回:すごいベンチャー「過去の500社」最新評価額の明暗
第3回:すごいベンチャー「過去の500社」で買収された面々
第4回:すごいベンチャー「過去の500社」手詰まり組の末路
第1回:当記事
第2回:すごいベンチャー「過去の500社」最新評価額の明暗
第3回:すごいベンチャー「過去の500社」で買収された面々
第4回:すごいベンチャー「過去の500社」手詰まり組の末路
時価総額1000億円超から20億円弱まで
第1回ではIPO(新規株式上場)した各社について取り上げたい。
5年間で26社、消費者向け、法人向け、技術開発系など多様なジャンルの会社が上場している。株式市場の低迷を受けIPO件数が昨年から3割減となった2022年上半期にも、家事代行サービスのCaSy、人流データのAI解析ツールなどを提供するunerryが上場を果たした。
26社のうち時価総額(2022年8月18日時点)でトップになったのは、ヘルスケア領域の人材紹介で成長するメドレー。IPO各社の中で唯一の1000億円超えとなった。遠隔診療システムや電子カルテなど、ヘルスケア周辺事業を複数育成している。
2位以下は、ロボットアドバイザー(ロボアド)を活用した全自動の資産運用サービスのウェルスナビ、AIアルゴリズム開発や対話自動化機能などに汎用化したSaaS事業を手がけるPKSHA Technologyが続いた。

トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら