アタマプラスなど13社の日本ベンチャーに出資。シンガポールの政府系VC、Pavilion Capital(パビリオン・キャピタル)の担当者にその狙いを聞いた。
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「各国の専門家」からの情報を結集
――なぜパビリオン・キャピタルは日本特化のファンドを設けたのでしょうか。
パビリオンは未上場の領域に特化したファンドだ。VCやバイアウトなどのファンド自体にも、個別ベンチャーにも出資する。2年前に1000億円の日本専用ファンドを組成した。各国ともやり方は同じで、投資対象はその分野でトップ10に入るファンドや会社だ。
日本は政治的に安定しており、しっかりとした技術をもち安定的に成長しているベンチャー企業も多い。
――投資基準にはどんなものがありますか。
そのベンチャーが対象としているマーケットが大きいか、競合との差別化がしっかり図られているか、グローバル化していけるか、といったシンプルなものだ。ファンドサイズが大きいため、1件当たりの投資金額も大きくなる。必然的に成長の早い企業が対象になる。
投資検討の始まりとしては、グローバルな自社の情報網とファンドからの紹介という2つのパターンがあると思う。
ほかのVCと異なるのは、パビリオンはグローバルに投資をしているので、さまざまな情報を持っている点だ。各国の有力なファンドにも出資しているので、地元の人たちとお付き合いする中でディープな情報を得られる。
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