資金調達環境に逆風が吹き荒れる中、それでも善戦するレイターステージのベンチャーはどこか。「大型上場予備軍」の現在地、第4回はヘイだ。
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株式市場の冷え込みはベンチャー業界にも暗い影を落とした。とくに、すでに一定規模まで事業が拡大し上場前夜と目される「レイターステージ」の各社の資金調達環境が大きく悪化し、経営戦略の見直しを迫られるケースも相次いでいる。
そんな中でも、独自の強みを磨き上げて投資家から巨額資金を引き出し、道を切り開くベンチャーは存在する。日本だけでなく、海外で着実な事業拡大を遂げる会社も増えてきた。彼ら「大型上場予備軍」の現在地に迫る。
ECは1つのパーツにすぎない
「STORES(ストアーズ)」の名を冠して、EC(ネット通販)サイト構築やキャッシュレス決済、POSレジ、ネット予約のサービスを手がけるのがヘイだ。
BASE(ベイス)やカナダのショッピファイなど、国内外で上場するEC構築サービスと比較されることも多い。ただ、「(ヘイは)中小のお店がデジタル化する仕組み一式を提供する会社。ECは1つのパーツにすぎない」。佐藤裕介CEOはそう語る。
成り立ちも独特だ。2018年に決済サービスを展開するコイニーとEC構築のストアーズ・ドット・ジェーピーを統合し、持ち株会社としてヘイを設立。両社の社長と親交のあった佐藤氏が、ネット広告のフリークアウト・ホールディングスのトップを退き、CEOに就いた。
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