資金調達環境に逆風が吹き荒れる中、それでも善戦するレイターステージのベンチャーはどこか。「大型上場予備軍」の現在地、第2回はリーガルフォースだ。

角田氏は森・濱田松本法律事務所出身の弁護士。リーガルフォースと同時に法律事務所も創業(写真:リーガルフォース)
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株式市場の冷え込みはベンチャー業界にも暗い影を落とした。とくに、すでに一定規模まで事業が拡大し上場前夜と目される「レイターステージ」の各社の資金調達環境が大きく悪化し、経営戦略の見直しを迫られるケースも相次いでいる。
そんな中でも、独自の強みを磨き上げて投資家から巨額資金を引き出し、道を切り開くベンチャーは存在する。日本だけでなく、海外で着実な事業拡大を遂げる会社も増えてきた。彼ら「大型上場予備軍」の現在地に迫る。
3年で2000社以上が導入
「もっと大きなスケールで考えなさい」。リーガルフォースの角田望社長は出資を募るプレゼンテーションの場で、ソフトバンクグループの孫正義社長からそう檄を飛ばされた。
2022年6月に約137億円の資金調達を実施すると発表。投資家には孫氏が率いるソフトバンク・ビジョン・ファンドの2号ファンド、アメリカのベンチャーキャピタル(VC)大手セコイア・キャピタルの中国法人、アメリカの金融大手ゴールドマン・サックスと、世界規模のプレーヤーがずらりと並んだ。
リーガルフォースが手がける契約書のAI審査のSaaS(Software as a Service)は、契約書の修正点や抜け落ちのチェックなどを行うもの。2019年の開始から急速に拡大し、3年で2000社以上の企業や法律事務所が導入した。
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