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設立相次ぐ「大学ベンチャーキャピタル」の可能性 長期的な資金供給で設立ハードルを下げる役割

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東大を皮切りに、早稲田、慶応まで独自VCを設立。資金面だけではない支援も特徴だ。

早稲田大学ベンチャーズ共同代表の山本氏(左)と太田氏(右)

特集「すごいベンチャー100 2022年版」の他の記事を読む

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ベンチャーの中でも、大学での研究成果をビジネスに結びつける「大学発ベンチャー」が増えている。さらに、それを資金面で支える大学の独自ベンチャーキャピタル(VC)の設立が相次いでいる。

独自のVCが大学発ベンチャーの増加に寄与

早稲田大学は4月、早大独自のVCである、早稲田大学ベンチャーズ(WUV)を発足させた。8月には産業革新投資機構や大和証券グループ本社などからの出資を受け、56.6億円規模のファンドを組成。1年以内に同ファンドを最大100億円にまで拡大させる予定だ。

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田中愛治総長は1月の設立表明時に、「大学との連携を強め、研究や特許情報を共有する独自のVCがベンチャー育成に重要」とWUV設立の背景を語った。早大は、特許情報などは共有するものの、WUVの株式を2割しか持たないことで、独立した経営を確保する。

経済産業省の調査では、早大の2021年時点のベンチャー数は100社で全大学中11位。前年から10社増加したが、トップの東京大学は329社、5位の慶応大学は175社とその差は大きい。

同調査を見ると、VCを設立する大学が上位を独占していることがわかる。国立大では04年に東大が、私大では15年に慶応、18年に東京理科大学がVCを設立している。

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