過去5年分の「すごいベンチャー100」全社について、その後の動向を一斉調査。第3回は「M&A」された各社についてまとめた。
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買い手はIT・ネット企業だけじゃない
第3回では、M&Aされた各社について取り上げたい。
定義は少々広めに設定し、会社が買収される場合はもちろん、主柱事業を譲渡した例なども含めている。また会社のM&Aの場合、株式を100%取得する完全子会社化を中心に、連結子会社化されたケースなどを対象にした。
われわれが把握できた全24社の中で、とくに世間の注目を集めた事例は2021年9月に実施されたアメリカのペイパルホールディングスによるPaidy(ペイディ)の買収だろう。3000億円という買収金額は国内ベンチャーで過去最高額。このほかにもグーグルによるpring(プリン)の買収など、海外勢によるM&Aも少しずつ出ている。
国内M&Aにおいても、買い手の顔ぶれはさまざまだ。表の冒頭、同業のユニバーサルビューを買収したコンタクトレンズメーカーのシードを始め、食品メーカー、電子部品メーカー、出版社などが並ぶ。
一口にM&Aと言っても、両者の足りないパーツを埋め合うもの、ひとえに規模拡大を目的とするもの、救済型のものなど、目的は多岐にわたる。またリストの中には、買収はされたが「いつかは株式上場したい」と代表が明言している会社もある。
ベンチャーにとって上場がゴールでないのと同様、M&Aも、その後に目的達成に近づいたかどうかが肝心といえるだろう。
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