企業業績が近年安定してきた東芝。社員の給与もしかりだ。
年間報酬が1億円を超えた東芝役員は2021年度で13人――。役員報酬でいわゆる「1億円プレーヤー」となった取締役や執行役の数は、2020年度の1人から一気に増えた。東芝の株価の上昇が業績連動部分に反映されたとはいえ、18人の日立製作所と遜色ないことに驚きだ。
東芝の綱川智前社長と日立の東原敏昭会長の報酬はともに約5億円だが、綱川氏が1500万円ほど上回る。2022年3月から東芝トップとなった島田太郎社長も、2月まで社長を務めていた東芝デジタルソリューションズの報酬だけで1億円。これに東芝執行役としての報酬を足した1.9億円は、日立の副社長クラスと肩を並べる。
実は社員の給与も日立に負けず劣らず。東芝社員の平均年収は892万円で、日立の896万円との差はわずか。平均年齢や残業時間の差を考慮する必要はありそうだが、この3年で日立の平均年収に東芝が追いついてきた格好だ。
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