ライバル企業と分かれた明暗。その原因は東芝の企業文化にあった。
1875年創業の東芝、そして1910年創業の日立製作所。いずれも電機業界のみならず、日本経済全体の成長を支えた超名門企業として、しのぎを削ってきた長年のライバルだ。
ところが今、その明暗はくっきりと分かれている。日立の時価総額は6.4兆円。対する東芝は2.3兆円と、実に4兆円もの差が生じているのだ。
どこで、それだけの差がついてしまったのか。東芝のベテラン社員はきっぱりと言う。「ターニングポイントは2008年。日立は損失処理でウミを出し切った一方、東芝は目をそらし中途半端にしてしまった。東芝は今なお、その頃のツケを払い続けている」と。
ウミを出し切った日立
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