資金調達環境に逆風が吹き荒れる中、それでも善戦するレイターステージのベンチャーはどこか。「大型上場予備軍」の現在地、第1回はプリファードネットワークスだ。
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株式市場の冷え込みはベンチャー業界にも暗い影を落とした。とくに、すでに一定規模まで事業が拡大し上場前夜と目される「レイターステージ」の各社の資金調達環境が大きく悪化し、経営戦略の見直しを迫られるケースも相次いでいる。
そんな中でも、独自の強みを磨き上げて投資家から巨額資金を引き出し、道を切り開くベンチャーは存在する。日本だけでなく、海外で着実な事業拡大を遂げる会社も増えてきた。彼ら「大型上場予備軍」の現在地に迫る。
日本一のユニコーン企業
企業評価額は3500億円超と日本一のユニコーン企業(評価額が10億ドル以上のベンチャー)として名をはせているのが、プリファードネットワークス(PFN)だ。深層学習と呼ばれるAI技術やロボティクスなどの分野で最先端の研究開発を行う。
これまでベンチャーキャピタル(VC)からの出資を受けておらず、出資元はすべて国内大手の事業会社だ。トヨタ自動車やファナック、NTT、ENEOSホールディングスなど、各業界のトップ企業と手を組み、深層学習を活用した共同研究を展開している。
企業規模もすでに一定の水準に達している。社員数は約300人で、2021年1月期の売上高は84億円、営業損失が10億円だった。
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