ベンチャー業界の会話には「謎のカタカナ」が飛び交っている。エコシステム(生態系)を理解するための基本を解説。
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普段ベンチャーと接する機会の少ないビジネスパーソンにとっては、界隈で使われる「謎のカタカナワード」が理解の妨げになることも多いだろう。この記事では、業界をより深く知るための基本を解説したい。
まずベンチャー企業とは、これまでにないビジネスやサービスを展開する新興の会社を指し、スタートアップ企業とも呼ばれる。既存の枠にとらわれない一方、近年はベンチャーのエコシステム(生態系)が形成されてきた。ここではその枠組みについて触れていく。
押さえておくべき「4つのステージ」
事業の成長のステージに応じた分類がある。それが、「シード」「アーリー」「ミドル」「レイター」の4つだ。
シードステージは、文字どおり「種」の段階で、構想はあるものの、事業化に向けて開発・研究を進めている状況を指す。
アーリーステージは製品やサービスの提供が始まった(ローンチ)段階で、顧客にサービスや製品を試してもらいながら改良を重ねていく。費用はかかるものの、顧客数の拡大や社内体制の整備を進める。
ミドルステージは、事業が本格化し、製品・サービスの量や利用者数が拡大していく段階。収益化の見通しも立ち始め、従業員数も数十人規模になっている。
レイターステージは、成長が軌道に乗り、新規株式公開(IPO)や事業売却(M&A)などイグジット(出口戦略)に向けた事業計画を進める段階となる。
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