女性同士の「自虐大会」がキャリアに及ぼす悪影響 「Believe It」に学ぶ「叩かれてもめげない知恵」

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信念があるなら、発信しよう

私は、「ジェンダー平等」を掲げてビジネスしていますが、なかなか理解の深まらない分野でもあります。大きな舞台で、「絶対たたかれる」とわかっていてもスピーチをする機会を得ることもあります。

インパクトを残すためには、強いメッセージを打ち出したほうがいい。でも、他者からたたかれるのは嫌なものです。だから、あまりはっきり言わずに無難に終わらせておこうかな、などと葛藤してしまうのです。

しかし、ジェイミーさんは、そのような大舞台で「自分は絶対にこれを伝える」と決めて出ていきますよね。「すべての女性が美しい」と伝えたいと思っている自分が、そういう場で不安になっている姿をさらしたら、自分の言っていることまでうそになってしまうと。物怖じしないジェイミーさんの姿勢に、大きな勇気をもらえますよね。

今の時代、SNS上でたたかれるという経験をする人がとても増えています。とくに、大学生と話しているとそう感じます。他人にどう思われるかが怖くて、自分を出せない人や、他人を信用できないという人が、昔よりも増えていると思います。

そうして、表面的な付き合いしかできなくなっていくのは、とても残念です。

でも、他人にどう思われようと、自分の信念があるなら、やはり発信したほうがいいと私は思っています。そういう意味で、若い世代に読んで欲しい1冊です。

もちろん、ジェイミーさんほどのことを成し遂げよう、とは言えませんが、本を読んで、こんな人もいるんだとわかると、勇気をもらえるのではないでしょうか。

男性社会の中で、女性がのし上がっていく際に体験する葛藤などといった、チャレンジングな部分も書かれていますから、ぜひ若い女性が読んでくれたらなと思います。

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