女性同士の「自虐大会」がキャリアに及ぼす悪影響 「Believe It」に学ぶ「叩かれてもめげない知恵」

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「マウントをとっている」と解釈されないように、つい自虐的な話をしがち(写真:koumaru/PIXTA)
「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と言われてもはい上がり、ついには、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It  輝く準備はできてるか』がついに翻訳出版された。原書はNYタイムズ、ウォールストリートジャーナル、 USA TODAYでベストセラー入りを果たし、話題書となっている。
すべての女性に美しいと感じてほしい。私たちの社会が持つ「美の常識」を変えたい。そんな信念を持って突き進む著者、ジェイミーの生き様から私たち日本人が得られるものとは。「ジェンダー平等の実現に貢献する」ことをミッションに女性コミュニティーを運営し、ドローンや宇宙などの分野に進出しているKanatta代表、井口恵氏に話を聞いた。

たたかれても勇気を持ってチャレンジする

女性起業家が書いた本って、めずらしいですよね。『Believe It 輝く準備はできてるか』を読んで、著者のジェイミーさんのつねに赤裸々なところがすごいと思いました。

『Believe It 輝く準備はできてるか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

本として語っている内容もそうですし、メイクなしで外に出ることがほとんどなかったと言うほどの人が、自身のすっぴんをテレビでさらしてでも、創り上げた化粧品の価値を示そうと奮闘するというのも、なかなかできないことです。

女性起業家は、まだマイノリティーなので、そこまでの成果を出していなくても注目されるところがありますが、彼女の場合、「自力で最も稼いだアメリカ人女性」としてフォーブス誌に注目されるほどの実績のある方です。

にもかかわらず、本での表現は身近に感じられて、人間らしいところが伝わってきて、とても楽しく読みました。

他人にどう思われるかは、気にしたほうがいい部分もあるけれど、気にしないほうがいいところもあります。その点で、勇気を持って、いろんなことにチャレンジされているジェイミーさんの姿には、感化されるものがありました。

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