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女性同士の「自虐大会」がキャリアに及ぼす悪影響 「Believe It」に学ぶ「叩かれてもめげない知恵」

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  • 井口 恵 Kanatta代表取締役社長
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私の場合、ライフスタイルが重要ですから、それを犠牲にするような状況は作りたくない。ということで、まずリスクヘッジを考えます。私に万が一のことがあったときに、私しか知らないことが多ければ、みんなに迷惑がかかりますし、会社の活動が止まってしまうこともありえます。

ですから、仕事はどんどん周りに任せていかなければならないと考えているのです。起業家の先輩方からも、そうしておかないと必ず事業に行き詰まる時が来るということも教わっていました。

目に見えないものを信じる、つまり、自分の信念を貫くには、そういう勇気づけてくれるメンターが必要だと思います。人間は、誰も自分ひとりでは何もできないと思いますから。

女性は自虐をやめて、堂々と稼ぐべし

実は昨年、コロナに感染して入院するという経験をしました。1カ月間もの休養期間になりましたが、みんなが私の持っているタスクを分担してやってくれたおかげで、とくにお客様に迷惑をかけることもなく過ごせました。

でも、ジェイミーさんのすごいところは、がむしゃらに突き進んだ結果、燃え尽き症候群になったことで、結果的に狙わずして1500億円という多額でバイアウトしたところですよね。でも誰にでもできることではないと思います。

最近、若い起業家から、会社を大きくして上場し、売却してひと儲けしたいという話を聞くことが多くなりました。確かにバイアウトするというのは、起業のイグジット(出口)の1つの方法ですし、いかにもアメリカ的でもあります。

ただ、日本で長期にわたって繁栄している会社は、売却して利益を得るのでなく、チームで仕事をしていて、家族のようになって、文化を大事にしているケースが多いですよね。

私の起業の目標は、バイアウトではなく、自分のビジョンの実現でしたから、アメリカ式の起業方式が日本の若者のなかで当たり前になってしまうことに対して、ちょっと危機感を覚えます。

一方で、「女性」という視点から見ると、まずは、私自身が「女性起業家のロールモデルでありたい」と考えていますから、ある程度は稼いでいる存在でありたいとは思っています。

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【社会の「稼ぐ」イメージを変えていく必要】

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