ひろゆき「経営者は現場で体を張ったほうがいい」 夫婦で1500億円稼いだ女性の自伝に学ぶこと

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事業について相談する若い男性と女性
夫婦2人で立ち上げた事業を1500億円のビジネスにまで成長させた秘訣とは? ひろゆき氏が読み解きます(写真:shimi/PIXTA)
「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と投資家に告げられてもはい上がり、ついには、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It  輝く準備はできてるか』。
原書はNYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、 USA TODAYでベストセラー入りを果たし、話題書となっている。同書の読みどころについて、ひろゆき氏に語ってもらった。

小さな事業が1500億円の価値に育つ

著者のジェイミー・カーン・リマさんは、正直ないい人で、運営する事業のキーマンになる人とたまたまうまく繋がったところから、ビジネスをものすごく大きく展開していきます。

Believe It 輝く準備はできてるか
『Believe It 輝く準備はできてるか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

登場人物の少なさと、成功の規模の大きさの乖離がすごいですね。夫婦2人で始めた化粧品のビジネスが、1500億円で売却されるところまで成長しいく。

IT業界では、「私1人で何十億円まで事業を成長させました」という人は割といますが、IT以外の分野で、こういうケースはあまり聞かないですね。

1500億円で売却できるような事業を作ろうとすると、やっぱりその会社の社員は10万人ぐらいいるんじゃないかと思ってしまいます。でも、それをリビングルームでやれてしまう。

イットコスメティックスの場合、宣伝はテレビの通販番組で、販売は小売店に任せ、製造に関しても基本的には委託するという割り切りがありますね。それでうまくいくかどうかはわからないけれど、ビジネスの構造自体は真似しやすいのではないでしょうか。

会社自体を大きくすると、人事や面接といったことにも時間を取られます。逆に小規模だと、それをしないで、本当に自分のやりたいところだけに集中できる。

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