「熟練の専門家」より「素人の直感」に従うべき瞬間 業界の常識を変えた「Believe It」の成功3哲学

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専門家の判断と自分の判断が食い違ったらどちらを信じる? (写真: takeuchi masato/PIXTA)
「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と投資家に告げられてもはい上がり、ついには、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It  輝く準備はできてるか』がついに翻訳出版された。
アメリカの化粧品業界を革新したその手法と哲学とはどういうものだったのか。社会起業家として東北の復興支援や地方創生に携わってきたRCF代表理事の藤沢烈氏に、自身の経験に照らしながら、日本人が読むべき本書のポイントを紹介していただこう。

ジェイミーの3つの成功哲学

ジェイミー・カーン・リマは、自宅のリビングで始めた化粧品ブランドを数年でアメリカ最大級に成長させ、ロレアルに12億ドルで売却。またロレアルグループで初の女性CEOとなった人物だ。

『Believe It 輝く準備はできてるか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

7月に翻訳された『Believe It 輝く準備はできてるか』はジェイミーの自伝的著作である。いかにして彼女がアメリカの化粧品業界を革新させたのか、またその哲学が著されている。

彼女の成功哲学は3つある。

「自分を信じること」「直感に従うこと」「リスクをとること」。

これだけ読めば、よくある自己啓発のようにも見える。しかし、彼女の苦労と経験から練られた言葉であり、本を読むと説得力がある。読めばただちに成功するわけではないが、現在進行系でキャリアを築いていたり、何らかの挑戦をしている人にとって、男女問わずとても共感できる1冊となっている。

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