「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と言われてもはい上がり、ついには、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It 輝く準備はできてるか』がついに翻訳出版された。
私たちの社会が持つ「美の常識」を変えたい。お金も、コネも、起業経験もないビジネスの素人が、大きな信念だけを持って立ち上げた会社イットコスメティックスの波瀾万丈の物語を、日本の女性起業家はどう読んだのか。AIで世界を変えることをミッションにしているシナモンAIの平野未来CEOにお話をうかがった。
私は、良き祖先であったのか?
『Believe It 輝く準備はできてるか』を読んで、著者のジェイミーさんと私には、いくつも共通点がありました。
小さいころから自分は偉大なことをするんだと思っていたところ、男性に依存しようと思ったことがないところ、嫌なことがあったときに、被害者になるのか戦士になるのかを選ぶところなど、同じです。
ジェイミーさんは、よく祈ることをされていますね。私はジェイミーさんのように、特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、夜眠る前に、自分自身にこう問いかけるようにしています。「今日の私は、未来の子孫たちから見たときに、良き祖先であるとされることを成せたのか」と。
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