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ネガティブ感情を大事にする人ほど成功する理由 シナモンAI平野未来氏が読む「Believe It」の愛

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  • 平野 未来 株式会社シナモン代表取締役社長CEO、シリアル・アントレプレナー
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もちろん愚痴や悩みなど、ネガティブな心を持つこともありますが、問いかけを続けていると、より大きな存在から「大きな心を持ちなさい」というメッセージを受け取ったように感じることもあります。

本書を通して、「ネガティブな感情」が重要な役割を果たしていると感じました。多くの方は、「ポジティブな感情は良いけど、ネガティブな感情は良くない」と考えがちではないでしょうか。でも私は、ネガティブな感情こそ、「自分の信念とは何か」を考える際に重要だと考えています。

ネガティブな感情が重要となる理由

ジェイミーさんの起業のきっかけは、頬が赤くなる酒さという肌トラブルを抱えたことだと書かれています。彼女はそのことを当初は「恥ずかしい」と感じ、そこから、そもそも外見で人を判断する社会に対して、「どうしてそうなの?」と怒りに近い感情を感じられたようです。

そういったネガティブな感情を自らの信念として昇華させられるかが、ビジネスをするうえで大きな違いになるのだろうと思います。コンプレックスを持ち、ネガティブな経験をしているからこそ、肌に悩みのある方の気持ちがわかって共感できる。そして「私がこれを変えなくちゃ」という強い使命感を持ったのでしょう。

私は、シナモンAIの前身の会社で、写真や動画で他者に気持ちを伝えるというサービスに取り組んでいました。

それは私自身が、文字を書くことや、文章で感情を表現することがとても苦手で、それに強いコンプレックスがあったからです。さらに俯瞰して、世の中の流れを見ても、コミュニケーションの形態は、今後ビジュアル的なものに変わると考えていました。

その後、第1子を産んだばかりの頃に、大手企業での過労死事件が起きました。連日の報道を見ながら、とても悲しいことだと感じました。その感情は、やがて怒りになっていきました。人を死に追い込むような働き方を許容してきた社会に対する怒りです。

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【「働き方を変えなければならない」という思い】

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