「熟練の専門家」より「素人の直感」に従うべき瞬間 業界の常識を変えた「Believe It」の成功3哲学

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ジェイミーは最終的に自分がつくった会社を12億ドル(約1500億円)で、ロレアルに売却している。しかし、最初は次のように言われて、キャピタリストに投資を拒絶されている。

『正直言って、あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えないんですよ』

結果的にこのことがジェイミーを成功に導くこととなった。専門家やコンサルタントの助言ではなく、自分の心の声に従うことの重要性を理解できたからだ。

ジェイミーは次のように述べている。

『ショックのあまり、彼の目をじっと見つめながら、「違う。彼は間違っている」。そんなささやきが心の奥底から聞こえてきたことを、今でも思い出します。そして、それを証明するために私は立ち上がりました。自分のためだけではなく、世界中の女性のために戦うことを決めたのです』

『何が起ころうと、見ているみんなのために、私は1つの目標を掲げることに決めた。私は、すべての女性に美しいと感じてほしかった。すべての人に美しいと感じてほしかったのだ』

ジェイミーは、鏡に映る外見上の欠点を埋め合わせるためではなく、理想的な姿を引き立たせるために化粧品を販売することとした。女性たちが自分自身を見る見方を変えることを、自らの人生のゴールに決めた。

その結果、プロダクトのあり方からマーケティングの方針に至るまで美容業界の常識を覆し、アメリカ最大の化粧品ブランドを短期間で育てることに彼女は成功したのだ。

革新的な変化のために「直感を信じる」

私の話になるが、キャリアのスタートはマッキンゼー日本支社であった。若手コンサルタントの役割は、データに基づき論理をクライアントに提示することにあった。

マッキンゼーでの仕事は頭の整理に役立ったが、その後独立してからは、重要な意思決定において、論理をまったく使わなくなった。

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