新MacBook Air「持ち運べるメインマシン」に進化 オススメ構成は23万6800円、実際使った「評価」

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例えば何本ものビデオを重ねて編集した4K 15分のビデオをAdobe Premiere Proで書き出す際にも、4分30秒程度で完了し、バッテリー消費も2%に収まる。書き出し時間もさることながら、驚かされるのがバッテリー消費だ。バッテリー駆動でビデオの書き出しという、非常に重たくバッテリーを食う作業を行おうとは思わないのが当たり前だったが、M2チップではそうした常識は捨ててもよさそうだ。

どこにでも持ち運べるメインマシン

見た目からすると、どうしても薄型軽量のサブノートというイメージすらあるMacBook Air。しかしM2の搭載によって、強力な処理性能とバッテリー持続時間の両立を手に入れた。この特徴は、アップル独自のアップルシリコンの設計思想をそのまま反映する製品だ。

アップルはチップメーカーではなく、製品メーカーであり、その製品に最もフィットするチップを設計するというアプローチを採っている。そのため、チップありきではなく、MacBook AirありきでM2の設計や仕様を決めている点が重要だ。

キーボードはTouch ID付きMagic Keyboard。本体が薄く軽い分、MacBook Proなどに比べると多少重厚感・剛性感に欠けるタッチだが、軽快にタイピングできる(筆者撮影)

アップルはMacBook Airを「最も人気のあるMac」と語り、すなわち最も販売台数が多い製品であると指摘する。つまり、大多数の人々が、どんなコンピューター体験をするのか?という点が、新型MacBook Air、ひいてはM2チップに込められているのだ。

そこに強力なビデオ処理エンジンが加わった点は、非常に示唆的だ。iPhoneの動画の高画質化、高圧縮化がさらに進行し、こうした動画処理のアクセラレーターがなければ扱えなくなっていくことも考えられる。あるいはMedia Engineを前提としたより豊かなビデオ表現がコンピューターのアプリで実現する可能性も考えられる。

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