「中絶」がタブー視される日本人女性の気の毒さ 中絶がいまだに「罪」とされるのはなぜなのか
日本で中絶はめずらしくない
アメリカではついに中絶が違法になるのだろうかーー。日本でもアメリカの女性が中絶する権利に関するアメリカ最高裁の画期的な判決である「ロー対ウェイド裁判」が覆る可能性が注目を集めている。
現在、ワシントンで行われている裁判官の議論は注視されている一方、日本では、日本国内での女性の中絶について活発な議論が行われていないように感じる。だが近年、女性が自身の身体の生殖に関する機能をコントロールできるようになったことほど、男性にとっても女性にとっても重要な問題はないのではないだろうか。
日本人にとって「中絶」は交通事故のようにめずらしいことだと思われるかもしれない。だが、これはけっしてめずらしいことではない。1949年に中絶が認められるようになってから、現在では1日に約400件の中絶が行われている。


















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