白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞――。人間の体内では、数十兆個もの細胞が絶えず働いている。
妊娠、出産のとき体内の細胞はどう動く?
赤血球は酸素を身体中に運び、免疫細胞たちは細菌やウイルスなどの身体を脅かす異常と戦い、その他の細胞も自分たちの働きを全うしている。完璧に有効な治療薬が見つかっていない中で、新型コロナウイルスに対抗しているのも、身体の中の免疫細胞だ。
この細胞たちをそれぞれ擬人化し、身体の不調や病気、生理現象など小さなことから大きなことまで起こるさまざまな騒動を描いた漫画『はたらく細胞』(著者:清水茜、講談社『月刊少年シリウス』で連載中)は、TVアニメ化もされ、国内だけでなく世界でも話題となっている。
そのスピンオフ版で、生理、PMS、冷え性、貧血、子宮頸がんなど、おとなの女性が直面する身体の問題に対して、身体の中の細胞の動きを描いた『はたらく細胞LADY』(講談社『月刊モーニング』で連載中、監修:清水茜)。妊娠から出産を細胞目線でひも解く単行本第3巻から第14話「祝福の産声」を抜粋してお届けします。
細胞たちは受精卵を「異物」として排除しようとするが、母子間免疫寛容によって免疫機能は制御されてしまう。妊娠の影響でホルモンバランスは乱れ、睡眠や食事にも大きな変化が。体内に混乱が広がり免疫力が低下する中、細胞たちはお嬢様を、胎児を、守り切れるのか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら