つまりはですね、お金は別にわが人生にそうたくさんはいらんよということを知ってしまった今になって、まさかのお金を手に入れることとなったのであった。
改めて、人生とは皮肉なものだと思わずにはいられない。
幸せになるためにお金が欲しくてたまらなかった時は、お金は手元からスルスルと逃げて行った。なぜって、お金で幸せを買おうとしていたからだ。つまりはお金をじゃんじゃん使っていたからだ。となれば、お金は追っても追っても逃げ水のように雲散霧消してしまうのであった。
ところが「別にお金に頼らなくても幸せになれるもんね」となった途端、お金がわらわらとまとわりついてくる。なんだかお金って、まるで恋愛の相手のようだ。追いかければ逃げていく。つれなくすると寄ってくる……。
本当に「お金はあればあるほどいい」?
いずれにしても私はこの経験により、実に重要なことを学んだのであった。
世の中のほとんどの人は、お金といえば「どうやってたくさん稼ぐか」ということにばかり関心を寄せている。とにかく一円でも多く稼ぐが勝ち。なぜならお金はあればあるほどいいものだから。それがほぼ常識のように思われている。無論、私もずっとそう思っていた。
でも本当にそうなのだろうか。
お金を攻略する上で本当に大切なのは、「いくら稼ぐか」よりも、むしろ「どう使うか」なんじゃないだろうか?
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